ー カスタムヨットプロジェクトー
コア材の事前処理は入念に
今年の世界的なコロナ禍にもかかわらず、順調、否、ちょっと資材の入荷に遅れが
出てしまいました。カナダからコア材、その他資材の輸入において、税関でしばらく
足止めされ、時間がかかってしまった様ですが、やっと税関を通り、入荷しました。
それで早速、次のステップへという事で、まずはコア材にグラス/エポキシ樹脂を
積層します。そして、バキュームで圧着。
→ →
コア材をそのままモールドに張り付けるのでは無く、事前処理としてグラスを積層
するのは、コア材とグラスの剥離等が将来的に起こらないようにする為に、接着を
確実にする為、それとコア材の形状安定化の為でもあります。この長さは船体の
全長分あり、その後、これを一定の幅で細くカットし、モールドに張り、その上から
さらに積層していきます。
これは他のヨットの例ですが、下の写真の様に貼り付けます。
まるで、木造艇を造る様な感じですね。
剥離問題
昔は、この積層の剥離という問題がありました。もちろん、全体が剥離する事は無
いにしても、部分的剥離が発生していた艇もありました。剥離の問題は、ハルが完
成した後で解ってもどうしようもありません。この剥離は強度におおいに関わります
から、これは特に重要なポイントです。何事も、事前準備とか、下準備とか、そうい
う事が出来不出来の鍵を握っています。作業は地味でも、地味な作業こそが重要
なんだろうと思います。
その剥離が起こらない様に、確実な接着を目的の事前処理という事です。これを細く
カットして、モールドに張り付けたら、ハルの形状が具体的に見えてきます。ここから
目に見えて、変化していきます。
2020年6月30日
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以降、建造と供に更新していきます。
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